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前号に引き続きテレビネタになりますが、
今、「ドラゴン桜2」をやっていますね。
観ている生徒さんもいるかと思います。
以前放送された「ドラゴン桜」は、たしか2005年。
この時まだ生まれていない生徒さんも多いですね(^^)
実は当時の「スペースわん通信」でも、
「『ドラゴン桜』と『らくだ』」というタイトルで、
2回にわたって取り上げました。
2005年7月25日発行の第114号と、同じく8月25日発行の第115号です。
スペースわんのホームページの「スペースわん通信バックナンバー」に飛んで
読めるようにしようと思ったのですが、
もう16年近く前で、データの移行ができず、ホームページでは読めません💦
でも、通信そのものは教室にありますので、ご希望の方にはお渡しします。
その時にも書いたのですが、
「東大へ行け!」には疑問も違和感もありつつ、
こと勉強法に関しては、
スペースわんでやっていることと共通することが多々あります。
まず、基礎基本を大事にする点です。
「ドラゴン桜2」では、はっきりと
「数学は小2からやり直す」と言っていました。
小1小2の足し算引き算から始めるスペースわんと同じですね。
中学でも高校でも、
数学が楽にやれるためには、
足し算引き算がスラスラできていないとしんどいし、
小学校中・高学年でも、かけ算筆算や割り算・分数がしんどい。
これは、今まで何度もここで書いてきたことですが、
今回「数の暗黙知」という言葉が出てきて、なるほど、と思いました。
いちいち考えなくても感覚で計算ができる力、
それが「数の暗黙知」です。
ただ、やみくもに計算問題の数をこなすだけでは不十分。
その点が、
「ドラゴン桜」ではあまり描かれていなかったのではないかと(マンガは読んでませんが(^^;)。
「らくだ」のプリントは、
この「数の暗黙知」を、段階的にしっかり身につけられるようにできています。
「足し算引き算横式がスラスラできるようになってから、次は筆算」というふうに、
きちんと積み上げていくことが、
楽に、かつ確実に、「数の暗黙知」を身につける方法なのです。
今回、印象的だったのは、
発達障害の健太くんをめぐっての話です。
彼は、成績は学年で最下位、理科以外ほとんど「1」。
しかし、
大好きな虫のことなら夢中になり、ものすごく詳しい。
その健太くんが、
興味のあることはとことん追究して膨大な知識量を持っていること、
そして、
興味さえ持てば、目から入る情報には素晴らしい記憶力を発揮することに、
阿部寛さん演じる桜木は気づきます。
健太くんは、耳から情報を得ることが大の苦手。
そうなると、「授業を聞いて理解する」というのは難しいわけです。
この健太くんをめぐっての桜木と理事長とのやりとりに大事なことが含まれていると思うので、
ドラマのやりとりを部分的に引用しますね。
理事長
世の中に出たらいろいろな人がいる。
生徒たちはこの先社会に出て、そういう人たちと手を取り合って、
生きていかねばならない。
多様性を尊重し、互いに協力していくことを生徒たちに学んでほしい。
だから、
発達障害の子も、入学を希望するなら普通学級で受け入れてきた。
桜木
健太が才能を伸ばせたのは、
勉強を強制されない自由な校風があったからだ。
勉強に対する抵抗感や嫌悪感がほとんどなかった。
だからいざ勉強を始めた時、
ものすごい勢いで知識を吸収できた。
生徒は自由にのびのびと個性を伸ばすべきだ。
勉強ってのは、強制的にやらされたからって伸びるもんじゃない。
だからといって、野放しに自由にさせりゃいいってもんでもない。
人間には、上を目指したいという本能がある。
覚悟を決めたら、生徒は自ら殻を破り能力を開花させる。
スペースわんも、
発達障害であろうが知的障害であろうが関係なく、コース分けもせず、
同じように「らくだ」のプリントで学びます。
「らくだメソッド」ならそれが可能なのです。
また、そもそも「らくだメソッド」は、
「押しつけない・強制しない・命令しない」学び方です。
勉強に対する抵抗感や嫌悪感は、強制されることで生まれます。
まずは、「強制された勉強」から解放し、
選択肢を与えて選んでもらい、楽なところから始めて、人と比較せず、
安心して思いっきり間違ってもらう(^^)
間違っても責めず、
逆に「よかったね! 力のつけどころだね!」と言う。
すると、強制されなくても自ら学び始め、
できなかったことができる方向へ向かい始めるのです。
「らくだプリント」のクリアの基準は、ハードル高め。
だからこそ、
それまで気づかなかった弱点に気づき、やり続けることで、
その弱点を乗り越えて自信がつきます。
桜木は、第7話で次のような話をしています。
高いハードルに向き合うと、人は弱い部分が浮き彫りになる。
自分の弱さを知り、それを乗り越えれば強くなれる。
また、第8話では、
「ミスした時の敗者の言い訳と勝者の言い訳」の話をします。
敗者はよく考えもせず、
「たまたま間違っただけだ」と言って片づけたり、
人のせいにして、自分は悪くなかったと思おうとする。
勝者は、ミスした状況を深く自己分析し、
改善できる方法を徹底的に考え、次に活かす。
勝ち負けで語るのは好きではありませんが、基本的には共感できます。
スペースわんでも、
大量のミスが出たとき、その現実にきちんと向き合い、
「どこをどう間違ったのか」をていねいに確認した子は、
確実に力をつけていくので。
だから、
間違い直しの時、答えだけ直すのではなく、
最初から自分でやり直し、
どこでどう間違ったのをきちんと検証することが、
学力を伸ばす秘訣なのです。