「教室の風景」は、
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生徒さんたちの成長の様子や、
日常生活での私の学びや気づきなどを書いています。
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「3分休憩しま〜す!」
1枚プリントをやった後、そう言った生徒さんの声を受けて、
私はタイマーをかけます。
「ピピピッ」と、タイマーが3分経ったことを告げると、
その子は次のプリントをやり始めます。
そして、2枚目のプリントをやり終えて、他の教科のプリントをやる前に、
「5分休憩しま〜す!」
また、ある子は、何枚かプリントをやった後、
「10分休憩しま〜す!」
プリントをやった後、学校の宿題を黙々とやっていた子も、疲れてきたら、
「○○分休憩しま〜す!」と言って、タイマーが鳴るまで休憩し、
鳴ったらまたやり始めます。
ある子は、2分休憩と3分休憩をそれぞれ1回ずつ取っただけで、
「らくだメソッド」のプリントと学校の夏休みの宿題を、
合計3時間勉強して帰りました。
すごい集中力!
一人ひとりが、今自分にとって必要な課題に、
それぞれのペースで取り組んでいる「スペースわん」の「休憩事情」がこれ。
一斉授業をしていませんから、一斉休憩もなく、
それぞれが自分で休憩を自己管理。
自分で決めていますから、タイマーが鳴ればすぐにやり始めます。
そして、その「自己管理」は、休憩だけの話ではありません。
今自分がどのプリントをやるのか、
同じプリントを繰り返すか、先に進むか、戻るか、
家でやる宿題は、どれを何枚持って帰るか、
などを自分自身で判断して決めることができます。
それは決して、根拠なく好き放題に決めているのではありません。
プリント1枚ごとに設定されている目安時間と、ミスの数で、
次に進んでいいかどうかがわかるようになっているのです。
そして、それができたかどうかの「自己管理」も「学習記録表」でできます。
この目安時間とミスの数による判断基準と記録表によって、
小さな子どもさんでも自分で判断でき、「自己管理」を可能にしているのです。
「子どもに自己管理を任せるなんて無理なんじゃないの?」と思われるかもしれません。
でも、休憩もプリントも、
人に与えられたタイミングや時間、内容ではなく、自分で決めたのであれば、
本人が納得しているわけですから、決めたことを守りやすいし、やる気も断然違ってきます。
休憩時間も、適切な時間を言います。 (案外短めかも?)
プリントについては、基本は自分で判断できますが、
その子の状況を見て、私の方から、
「戻ってみる?」とか「先に進んだら?」とか、
「このあたりは飛ばして、この辺やってみる?」といった提案をします。
すると、その通りやってみる子もいれば、拒否する子もいます。
私の提案通りやることが必ずしもいいわけではありません。
拒否も大事。
「言われたからやる」ではないからです。
私の提案をあえて拒否して、自分で「こうする!」と決めているわけです。
ですから、私は、拒否されることも想定して提案しています。
ちょっと難しめの提案をしてみて、
その提案に本人が乗れば、難しいことへのチャレンジになるし、
拒否すれば、無理せず慎重にやってみることを選んだということですし、
どちらでもOKというふうに。
いずれにしても、
「自分で選んだ」「自分で決めた」と本人が自覚してやることが大事だと思っています。
「先生の言うとおりやってみたら、えらい目にあった<(`^́)> 次は自分で決める!」
となるのもOK(^^)
要は、「本人が納得しているかどうか」なのです。
納得せずに「言われたから」「与えられたから」やっていることと、
納得してやっていることでは、取り組む姿勢が違います。
それは、どんないい授業や問題集でもかなわない、
本人ならではの力を発揮することにつながるのです。
私の仕事は、「こうしてみる?」といろんな提案をしてみたり、
「どうする?」と聞いてみたりしながら、
できるだけ生徒さん自身が「こうする!」と言えるようにすることと言えるかもしれません。
「自己管理」は、本人の納得と、
「自分で決めないと自分が困る」という意識の上に成り立つように思います。
となると、当然、一人ひとりやるプリントも宿題の量も、全く違ってきます。
一般的な「宿題」は、みんな同じ内容と量を出されます。
すると、
ある子にとっては多大な負担になり、
ある子にとっては簡単すぎてその子の力を伸ばすことにならない、
ということが起こります。
どちらもその量と内容に納得していませんし、「やらされ感」満載(^^;;
「これをやれば力がつく」という実感もなく、ひたすら「こなす」作業となります。
「やらされる勉強」「与えられる宿題」に慣れてしまっている子どもたちに、
大人の提案に乗ってみたり拒否してみたりしながら、
宿題や勉強内容を自分で決める「主体的な学び」を体験してもらいたい。
「自己管理」できるようになってもらいたい。
そう思って日々関わっています。
難しいプリントを選んで混乱しつつも、
自分から「もう一回やりたい!」と言ってチャレンジする生徒さん。
国語の漢字や英語の単語の覚え方を、自分なりに工夫してやっている生徒さん。
質問しに来たのに、私が聞き返しているうちに、
いつのまにか「ここはこういうふうにやればできる」と自分で説明してくれる生徒さん。
宿題を、
繰り返し練習するプリントと、 ちょっとチャレンジするプリントをうまく混ぜて
自分で選ぶ小学校低学年の生徒さん。
習っていない内容のプリント(目安時間12分)を、80分、90分かかってもやり続け、
12分台になるまで繰り返し、
さらに納得いくまで同じプリントをやり続けることを自分で選んでやっている生徒さん。
みんな「自分」が主役です(^ ^)v
彼らをみていると、毎回持って帰るプリントを決める際のやりとりや、
休憩時間の自己申告など、日々のささいなことの積み重ねで、
いつのまにか自然にできるようになっているように思います。
「やらされる」勉強から脱出し、
自分の力を伸ばすのにちょうどの中身と量の学習を自ら選ぶ「完全個別」の学習で、
生徒さんたちは、着実に力をつけているのです✌